北近畿ワカモノ会議

こんにちは。山本修太郎です。


今日はこの前の日曜日に参加した「北近畿ワカモノ会議」というイベントに参加して考えたことを書きます。


まずは、このイベントの概要や目的、参加に至った背景などを。


ちょっとその前に、そもそも、北近畿っていう言葉って近畿地方に住む人でもそんなに使わない区分な気がしていて。僕のおばあちゃんは体操の先生なんですが、聞いた話によると、おばあちゃんはその体操の世界では北関西のドンらしい。そんな話を大学の友人にしたところ、「ちょ、そもそも北関西って何やねん」と若干嘲笑された。笑


たしかに、北近畿とか北関西ってあまり話題に上らない区分かもしれない。


これは世の中的に近畿とか関西のメインステージがいわゆる京阪神として認識されているからなのかなと思います。


そんな話がしたいわけではなくて。笑


今回のこの企画、実際に当日行ってみると、兵庫県の香美町出身の僕、兵庫県の豊岡市出身者、京都府の与謝野町、伊根町、宮津市、舞鶴出身者などいろんなまち出身者が集まっていました。


大きな区分で言うと、兵庫県北部の但馬地域勢と京都府北部の丹後地域勢が集まってたという感じです。

Wikipediaより)あ、豊岡の左隣が香美町です。Wikipedia書けや!!笑


この企画は丹後のNPO法人であるTEAM旦波(たにわ)と豊岡出身で今は京都大学の大学院生の方が企画をしたみたいです。TEAM旦波のユースチームのリーダーである濱田君とは1年前くらいからお友達で最近も何度か顔を合わせる機会があり、常々但馬と丹後で一緒になって地域を盛り上げられればいいねという話はしていました。


ちなみに、TEAM旦波の旦波という言葉は、都道府県性になる前の旧国名の但馬と丹後になる前の時代に、但馬から若狭までの一帯が旦波という国だったことに由来するらしい。

(さすがにそこまで古い歴史は濱田君と知り合うまで知らんかった)

今回の企画の目的も、まさに、丹後と但馬という同じルーツを持つ地域で、関わりを持ちながら共に地域をおもしろくしていこうという感じでした。


僕も但馬の中の香美町で少しばかり活動をしている学生ということで濱田君が声をかけてくれたわけで、後半には少しその活動内容や、地域から離れながらも地域で活動することの意義などをお話させてもらったりもしました。


香美町で活動を始めて2年くらいが経ちますが、丹後の濱田君とは少しばかり関わりがあったものの、香美町の隣の豊岡や新温泉町の同世代の人と知り合うことがなかなか無く、今回のイベントをきっかけに豊岡や丹後に思い入れがある、そういう価値観で話が出来る仲間が増えたことはとても嬉しいです。


話は少しイベントのことから逸れますが、行政区分って僕が思っている以上に根深いものだなと最近感じています。


香美町にいれば、どうしても豊岡と線引きをし、比較しながら自分たちのまちを見てしまいがちだし、香美町の中でさえ、香美町という単位よりも合併前の行政区分での方が実感が湧いたり当事者意識を持てる場面もあるように感じます。


それがいいとか悪いとかではなくて。

(それがいいのか悪いのか分からないということでもあります)


ただ、一つ感じるのは、どこの自治体でも同じように人口減少など問題は一致しているということ。また、魅力的な観光資源も名目上は一致している。


豊岡にも丹後にも香美町にもカニはあるし、きれいなビーチもある。


(もちろんそれぞれのカニにもビーチにも違いがあったり、それぞれのストーリーがあることは認識しています。であれば、そこに誇りを持って、そこをもっと語っていこうよってことも言いたい)


少なくとも名目上は課題でも魅力でも一致するのであれば、比較して競い合うこと、観光客や移住者を取り合うことはいい結果を生まないと感じます。


どこかが勝てばどこかが負けるんだから。


だからといって、合併すればいいのかと言うとそれも違うと僕は思っていて。


合併することの弊害として、当事者意識の薄れも出てくるだろうし、合併したからと言って一体感が必ずしも生まれるとは限らないし。自分のこと、家族のこと、地区のこと、まちのこと、県のこと、日本のこと、こんな感じで物理的にも精神的にも範囲が広がれば広がるほど当事者意識が薄れていきそうなのは何となく想像もできる。


そして、事実として平成の大合併で合併しないことを選んで、今地方の先進事例を作っている村もある。


じゃあ、どうすればいいのか。僕が現時点で思っているのは、今回の北近畿ワカモノ会議のように草の根からでも精神的な隔たりを無くし、互いに互いの良さを共有しながら、共通点と差異を見つけていく。


そして、それを互いに紹介しあえるような関係性を作る。


比較と競い合いではなく、共有と認め合いといった感じですかね。


2年前に香美町で立ちあげた「こねかみ」のルーツの一つにも、合併前の旧行政区分に縛られずに同世代からまずはつながっていこう、connectしていこうというのがありました。


そんな初心を思い出しながら、新たな仲間との今後の協働が楽しみになるイベントでした。


山本修太郎

山本修太郎のブログやら普段やっている活動に関して発信するためのページ。

0コメント

  • 1000 / 1000