小学6年生の僕は町長に手紙を出した小学生のとき僕の学校には車椅子の先生がいた。理科の先生。その先生は階段移動ができず、1階の職員室から2階の理科室へ移動するときは給食のコンテナを運ぶエレベーター(リフトって呼ぶ方が正しいかも)に乗っていた。そのエレベーターは、あくまで給食のコンテナを運ぶためのもので、人の移動のためのものではない。照明もついていないそのエレベーターは、寒くて暗くて、小学校6年生の僕にはとても乗って移動できるものには見えず、怖い空間に思えた。なんで小学校にエレベーターをつけないんだろう。小学6年生の僕はそう思った。エレベーターがあれば、車椅子の先生は安心して移動できる。そんなアイデアを担任の先生は「うんうん」と聞いてくれて、「エレベーターがあったら車椅...12Mar2022思考の水たまり地域のこと
変わり続けるまちの変わらない喫茶店僕の家の最寄り駅からほど近い路地に、今日喫茶店を見つけた。厳密に言うと、その路地はこれまでも何度か通っていて、その喫茶店は以前から既に目に入っていた。でも、空いているのか閉まっているのかよく分からず、中を覗こうとしても中の様子は伺い知れず、これまで通り過ぎてきていた。でも、今日は店内の照明の光が微かに見えたので、恐る恐る扉を開けてみた。中にはチェックシャツを着た店主が一人。お客さんはいない。店内を見渡しながら、目に飛び込んでくる情報の処理に追われつつ、ホットコーヒーを注文した。店内はまさに純喫茶という感じで、クラシックな家具や照明の数々。そんな店内にはカラオケもあった。夜はお酒も出ているみたいで、店名にも「コーヒーアンドパブ」とあっ...16Oct2021日常思考の水たまり地域のこと
小さな変化を見つめること休みの日になると足を運ぶ喫茶店。本を読んでいると、マスターの声が聞こえてくる。本に目をやりながら、聞き耳を立てみると、「こんな日の差し込み方したの初めてだな」と。さらにマスターは窓から差し込む光を見ながら続ける。「あのマンションに反射してるんだな」と。なるほど、駅前に新しくできた高層マンションが太陽の光を反射させて、この喫茶店に新しい光の入り方をさせているんだな。何十年と変わらず同じ場所で日常を過ごしてると、こんな形で移り行くまちの姿を捉えることができるんだな。日の光の差し込み方がいつもと違う。かなり小さな現象のように思えるけど、気づくと気づかないとでは大きな差があるように思える。光の反射に気づくこと、そこからまちの変化に思いをはせ...11Feb2020日常思考の水たまり地域のこと
僕と仲良くしてくれているあなたへ2020年が始まった。2020年って高校生の頃の僕にとっては近未来みたいな数字だったような気がしていて、その近未来は今年たしかに現実にやってきた。例年初詣に行っていて、今年も行ってきたのだけれど、今年は神様を前にして「今年もしっかり頑張りますので見守っていてください」と、かなりぼんやりとした所信表明をしてしまった。それ自体を悪いことだとは思っていなくて、年を経るごとに目標なんていらない、人間である以上人と人との間で影響を受けながら、影響を与えながら、共振していくものだから目標に向かって一直線に走るなんてのは自然じゃないのでは?とかって思うようになっているんだけど。でも、昨日、微かに、でも確かに、2020年は人と人との間で共振しながら...12Jan2020思考の水たまり地域のこと
僕らにチャンスをくださいこんばんは。山本修太郎(@shutaro_same)です。なんとなく文章を書きたい欲が出てきて久しぶりにブログを書きます。最近の僕は日々チャレンジと反省を繰り返す社会人1年生を過ごしていますが、少しずつ落ち着いた日常を積み上げられるようになり、去年までやっていた地元香美町でのアレコレにも再び時間を使うようになってきました。春に無事2期生に引き継いだ「こねかみ」にもミーティングにたまに顔を出し、改めて、学校では教えてくれないことに1人称でチャレンジすることのおもしろさや大切さを再認識しています。03Nov2019思考の水たまり地域のこと
明日の夜行で香美町へ帰るの巻こんばんは。山本修太郎(@shutaro_same)です。タイトルの通りですが、明日の夜行で香美町へ帰ります。明日は土曜日ですが少し仕事に出て、明日の夜東京駅で夜行バスに乗ります。片道12時間。汗大学生だった去年まで毎月地元である香美町へ帰るというのをある種の意地もありつつ、なんだかんだ楽しく続けてきました。この春から社会人として東京で修業中の僕は、ハードルを少し下げ、2か月に1回香美町に帰る生活の実行を試みています。実は5月にも帰りました。今回7月に帰るのでなんだかんだ今のところちゃんと実行しています。東京で社会人生活をしている僕が今社会人として取り組んでいるテーマも地域に関わるもの。まさに僕の中では修行のような刺激的な日々。2か...12Jul2019日常思考の水たまり地域のこと
こねかみ第2章へこんにちは。山本修太郎(@shutaro_same)です。ゴールデンウィークも今日で最終日。どこか寂しいような感じもしますが、最近いいニュースがあったので今日はそのことを書いておこうと思います。タイトルにもある通りですが、大学2年生の冬に立ち上げた『こねかみ』という団体を無事に新メンバーに引き継ぐことが出来ました。06May2019思考の水たまり地域のこと
公共施設の公共性についてこんばんは。山本修太郎(@shutaro_same)です。平日ですが、今日は書きたいことがあって、鮮度も重要なテーマだと感じるトピックがあったので、思い立って書いています。東京に来て2週間以上が経ちますが、ありがたいことにSNSでは多くの地元の方々とつながっていて、地元の情報に日々触れられる状態があります。もちろん、2次的な情報しか得られず、ちゃんと帰ってフレッシュで確かな情報にも触れなきゃなと思う次第ですが。で、最近なんとなく僕がSNSで繋がっている地元の人たちの間で話題になっているようで、僕自身も気になっていることがあります。それは、文化会館という地元の公共施設が建て替えられるという話題。その中でも、その工事に伴って施設の敷地内...15Apr2019思考の水たまり地域のこと
僕の興味:公共に関する話こんにちは。山本修太郎(@shutaro_same)です。月曜日に書いた「僕らの武道館フェスという企みの先に」というブログたくさんの方に読んでいただけたようで嬉しいです。13Feb2019本思考の水たまり地域のこと
僕らの武道館フェスという企みの先にこんにちは。山本修太郎(@shutaro_same)です。2週間ブログのお休みを終え、個人的には多忙な期間を超え、かなり落ち着いた日常に入ってきました。落ち着いて色んなことを考える時間があり、ブログで書きたいことがたくさん頭に溜っている状態です。思考の水溜まりが大きくなってきました。そんな中で今日は、1週間ほど前に無事に終幕した「僕らの武道館フェス」について書こうと思います。11Feb2019思考の水たまり地域のこと
生みの苦しみと後発性の優位最近新たにチャレンジしていることがある。形になる日がもうすぐそこまで近づいてきている。ここまで着々と準備を進めてきた。僕が当初想定していたよりも多くの壁にぶつかり、消費カロリーはなかなかのものになった。これまでやってきたプロジェクトとは巻き込む人の数も違えば、動くお金も違う。落ち着いて考えてみれば多くの壁にぶつかるであろうことはもう少し想定できたかもしれないけど、いずれにしても予想を超えてきた。もちろん嬉しい誤算もたくさんあって、感謝してもしきれないことがすでに数えきれないほどある。今日少し考えたのは、生みの苦しさと後発性の優位。少し学説っぽい、かっこつけたタイトルをつけてみたものの、内容はシンプルで。何か新たなことにチャレンジしよ...25Jan2019休業思考の水たまり地域のこと
満を持して関係人口について書きつつ新年の挨拶こんにちは。山本修太郎(@shutaro_same)です。2019年、新年初ブログになります。昨年の年末か、もっと前から書きたいテーマがあったのですが、もう少し温めてから書こうと思っていると年が変わってしまったテーマを2019年最初のブログのテーマにしようと思います。そのテーマは『関係人口』。07Jan2019思考の水たまり地域のこと