僕は、これまで何度もキャプテンという地位を経験しました。
小学校では少年野球のキャプテン、中学校では陸上競技部のキャプテン、高校でも陸上競技部のキャプテンでした。キャプテンという言葉以外だと小学6年生の時には児童会長をしたし、これまでの人生で学級委員長という立場も何度も経験した記憶があります。
そのたびに自分はキャプテンに向いてないなぁと思い悩んで、その地位から降りるタイミングには言葉に出来ない達成感と解放感に包まれる、そんな繰り返しをしていた気がします。
大学に入ってからは、高校までほどキャプテンみたいな役職に就くことは無く(そもそもそんな機会が高校までほど多くないというのはあるが)、より役職や肩書の無い自分と向き合うことが多くなり、キャプテンだった頃の自分と本来の自分の共通点や差異に気付くことがあります。
そんなこと以前に、キャプテンをしたいた頃の思い出は思い出の中でも色濃いので、回想することも多々。
大学に入ってからリーダーシップという言葉をよく耳にするようになりましたが、僕はリーダーシップに優れてはいないと自覚しています。
まあ、リーダーシップの定義も曖昧なので、その評価も人ぞれぞれだとは思うんですが、僕はリーダーシップって個性みたいなものだと思っていて。集団の中で、その集団が速かれ遅かれ前進していくために、自分がどんな個性でもってそれに貢献するのかみたいな。
ムードメーカーもリーダーシップの一つの形だし、粛々と与えられたことをすることもリーダーシップの一つ、しんどそうな人に気付いて励ましたりするのもリーダーシップ。
そういう意味で、僕には僕らしさは少しあれど、それが周囲と比較して優れてるわけではない。人並みに、ボケたり、ツッコんだり、鼓舞したり、その場に応じて何かしら前進させるための術を考えることはするけども。みたいな感じ。だからリーダーシップには優れていない。というか、みんな違ってみんないいリーダーシップに優れているという感じか。
リーダーシップに似た言葉としてキャプテンシーという言葉があるらしい。
キャプテンシーとは、キャプテンとしてチームを統率する力。
つまり、キャプテンシーはキャプテンとしてという役職に基づく言葉らしい。
サッカー日本代表で長らくキャプテンを務めてた長谷部誠選手がキャプテンシーがあると称されているのを見たことがある。そんなことからもキャプテンシーはやはりキャプテンのキャプテンとしての評価のようなものなのだろう。
僕はたしか中学生のころに長谷部誠選手の『心を整える』という本を読んだ。キャプテンとしてものすごいカリスマ性を文から感じるわけではなかったけど、文の節々から自分と周囲を冷静に見て、優しさと厳しさを持ち合わせて、思考している感じがした。
僕のこれまで担当してきたキャプテンという瞬間を振り返って僕にキャプテンシーがあったかは不明。これは周りの人に客観的に評価してもらいたいことだけど、少なくともたしかに言えることは僕は人に厳しくするのが苦手だった。
中学でも高校でもその点を指摘されてきた。
けど、なかなか治るもんじゃない。笑
これには僕自身の中に人には優しくっていう聖書の教えレベルで存在してる考えがかなりあることや、自分が嫌われたくないっていうエゴみたいなもの、相手に怒っても自分も相手もパフォーマンスは上がらないだろうと言ってくる脳、とか色んなことがあるんだけど。
この点をリーダーシップという言葉で評価すれば、これは僕の個性のようなもので、他の人に僕の苦手を補ってもらえばよいと考えられそうでもある。
と、まあ、キャプテンシーという題名で書き出したこの文章に何か伝えたい主張があるわけではなく、昨日長谷部選手のロングインタビューをたまたま観て、自分のキャプテンシーを振り返ったから、それを書き殴っているだけで。
最後に、何で僕は今までこんなにキャプテンをしてきたのか、キャプテンを任される人生なのかについて僕が出した答えを書いて終わりにしようと思うんだけど。
多分、真面目そうに見られるからっていうのと、僕が断れない責任感強めの設定のプレイヤーだからじゃないかなと仮説をしている。
そういえば、長谷部選手も真面目っぽい。
実際どこまで真面目かは分からないけど。少なくとも、僕は結構ふざけたいタイプだけど、ふざけたいタイプっていうのが前面に出るわけではなく、仲良くなってからふざけるタイプだというパーソナリティを見せ始める部分がある。
だから、キャプテンを指名する立場の先生とか、先輩とか、一定の距離感を保ちながら関わっていた人にはあいつはまじめでキャプテンっぽいと思われていたのではないかという仮説。
そうやって、進み出した人生はもう後戻りできず、キャプテンの経験が次のキャプテンの経験を呼び、自分がどんどんキャプテンらしくなっていくという。笑
長谷部選手の昔の映像をみたことがあるが、明らかにキャプテンになってからの方が振る舞いもプレースタイルもキャプテンっぽい。
僕もそんな感じな気がする。キャプテンになっていくと、キャプテンっぽさが増す。
そんな中でも、変わらなかった個性を大事にこれからも前進しよう。
1週間お疲れ様でした。
0コメント