大切にしていたカメラを壊した話僕は2018年頃からフィルムカメラを持ち歩いている。このカメラは実家から発掘したもので、我が家のカメラがデジタルカメラに移行するまで両親が使っていたものだった。このカメラが自分の手元にやってきた時、初めてシャッターを切った時、初めて現像した写真を見たときはとても嬉しく、その後、色々な場所にこのカメラを持って出かけた。思い出深いたくさんの写真をくれたカメラだった。そんなカメラが先日壊れてしまった。電車から降りて駅の改札へ向かう途中で地面に落としてしまい、拾い上げるとカメラの背面が開き、フィルムが外に出てしまっていた。カメラの背面は何度閉めようとしても閉まらない。とてもショックだった。この時、咄嗟に頭に浮かんだのは「カメラが壊れた」とい...16Oct2022駄文日常思考の水たまり
変わり続けるまちの変わらない喫茶店僕の家の最寄り駅からほど近い路地に、今日喫茶店を見つけた。厳密に言うと、その路地はこれまでも何度か通っていて、その喫茶店は以前から既に目に入っていた。でも、空いているのか閉まっているのかよく分からず、中を覗こうとしても中の様子は伺い知れず、これまで通り過ぎてきていた。でも、今日は店内の照明の光が微かに見えたので、恐る恐る扉を開けてみた。中にはチェックシャツを着た店主が一人。お客さんはいない。店内を見渡しながら、目に飛び込んでくる情報の処理に追われつつ、ホットコーヒーを注文した。店内はまさに純喫茶という感じで、クラシックな家具や照明の数々。そんな店内にはカラオケもあった。夜はお酒も出ているみたいで、店名にも「コーヒーアンドパブ」とあっ...16Oct2021日常思考の水たまり地域のこと
言葉を掛け合いながら関係を深めること日々言葉を使って生活をする。そんな中で言葉では言い表せないようなことが時にはあって、そういうことほど大切なんじゃないかって直感的に思っている。だから、言葉にならない瞬間を無理に言葉にしようとしたり、言葉にならずに立ち尽くしてる人の気持ちを言葉で要約しようとしたりする行為は必要ないのではないかと思う。一方で、言葉には力があるとも思っている。力というより、正確には作用みたいな感じかな。最近、言葉を掛け合いながら関係を深められているなと振り返ることができる人間関係が身の周りに存在していることに気づいて、嬉しくなる。丁寧に言葉を選びあいながら、お互いが好きな言葉を選びあいながら、その言葉を掛け合う。そこには、相手を説得しようとか、相手に自分...01Nov2020日常思考の水たまり
音を、映像を、耳に、目に、流し込む最近の自分の様子に言葉をあてるとすれば、「音を、映像を、耳に、目に、流し込む」、そんな感じだ。朝起きて動画サイトを開き、バラエティ番組を流す。そこには見たいという意識は微かにあるけれど、それ以上に、何かを耳に、目に流しこみたいという意識が大きい。というか、何かを耳に、目に流し込まなければバランスを保てないという感覚かもしれない。身支度をして家を出るとき、イヤホンを耳に突っ込んで、ポッドキャストの音声を耳に流し込む。コンテンツがおもしろいというのは理由の一つに過ぎず、それ以上に何か音を耳に流し込まないと落ち着かないといったことが理由としては大きい。そんな時間の過ごし方をしている中で、ふと、イヤホンを外してみようと思った。もっと日常の静...04Oct2020日常思考の水たまり
人間であるから、僕は人との間に生きる僕たちは僕たちに「人間」と名前を付ける。とてもよくできている言葉だと思う。僕という存在は僕だけでは存在し得ない、僕と誰かの間に初めて僕は存在する。そんな感じだろうか。 僕が生きていることを実感するとき。 泣きそうになるとき。何かをどうしようもなく愛おしく思うとき。心臓のある辺りがギュっとなる。 そんなときに確かに鼓動を感じるし、生まれてから今までの時間絶えず心臓が働き続けていたことを実感する。 そして、その時、必ず僕は僕一人のきっかけでそれを実感しているのではない。そこには誰かが確かにいる。誰かとの間で僕は感情を揺らして、生きていることを実感する。 当たり前に人と接してい...07Apr2020非日常日常思考の水たまり
小さな変化を見つめること休みの日になると足を運ぶ喫茶店。本を読んでいると、マスターの声が聞こえてくる。本に目をやりながら、聞き耳を立てみると、「こんな日の差し込み方したの初めてだな」と。さらにマスターは窓から差し込む光を見ながら続ける。「あのマンションに反射してるんだな」と。なるほど、駅前に新しくできた高層マンションが太陽の光を反射させて、この喫茶店に新しい光の入り方をさせているんだな。何十年と変わらず同じ場所で日常を過ごしてると、こんな形で移り行くまちの姿を捉えることができるんだな。日の光の差し込み方がいつもと違う。かなり小さな現象のように思えるけど、気づくと気づかないとでは大きな差があるように思える。光の反射に気づくこと、そこからまちの変化に思いをはせ...11Feb2020日常思考の水たまり地域のこと
ワークライフバランスに対してワークとライフが溶け合うということ社会人1年生も後半戦に突入して久しい中、社会人1年生になってから止まってしまっていた活動がちょっとずつまた動き始められそうな気配がある。ワークライフバランスという考え方、つまりは、仕事の時間とプライベートな時間のバランスを取ろうとする考え方が一つの潮流としてあるっぽいが、もっとワークとライフが溶け合うような形があるのではないかと思う。(僕の友達は僕より早くこのことに気づいていたらしく2年くらい前からそんなことを言っていた記憶がある、さすがだ。)2年ほど前から始めている「しとしと」のような活動は、仕事とも言えないし、かと言ってプライベートかと言われるとうーんって感じで、ワークでもライフでもないような、ワークでもライフでもあるような、ワ...08Feb2020日常思考の水たまり
大好きな友達とだべってお酒を飲んで寝て歌う。それが幸せ。生きる上で必要なもの、幸せになるために必要なもの、ってそんなに多くないんだと思う。気の許せる友達がいて、だべって、お酒を飲んで、寝て、歌って。そこに温泉があったらさらにいい、それくらいのことかもしれない。何かを成し遂げることもいい。大金持ちになることもいい。でも幸せってもっとシンプル。気の許せる友達とくだらない話ができればそれでいい。気の許せる友達と車に乗って出かけられたらそれでいい。大人になっても子供のころとやってることは変わらない。ただただなぜか分からないけどゲラゲラ笑っているだけ。そこには昔からお金も思想も必要なかった。ただ友達と時間があるだけ。どんな観光地に行こうとやることは一緒。だべって、お酒を飲んで、寝て、起きて、歌って...11Dec2019非日常日常思考の水たまり
明日の夜行で香美町へ帰るの巻こんばんは。山本修太郎(@shutaro_same)です。タイトルの通りですが、明日の夜行で香美町へ帰ります。明日は土曜日ですが少し仕事に出て、明日の夜東京駅で夜行バスに乗ります。片道12時間。汗大学生だった去年まで毎月地元である香美町へ帰るというのをある種の意地もありつつ、なんだかんだ楽しく続けてきました。この春から社会人として東京で修業中の僕は、ハードルを少し下げ、2か月に1回香美町に帰る生活の実行を試みています。実は5月にも帰りました。今回7月に帰るのでなんだかんだ今のところちゃんと実行しています。東京で社会人生活をしている僕が今社会人として取り組んでいるテーマも地域に関わるもの。まさに僕の中では修行のような刺激的な日々。2か...12Jul2019日常思考の水たまり地域のこと
土曜日、朝、曇り、洗濯物を干すと雨のにおい土曜日、朝。1週間で1番余裕のある朝。1週間で完全に自分本位な朝。ためた洗濯物を洗濯機にぶち込んで、パンを食べる。甘いコーヒー牛乳を飲む。洗濯機が洗濯完了を知らせてくれてもまだ腰は重く、視線の先にはYouTube。春日。ひとまず洗濯物をかごに取り出し、次はシーツやタオル、第二陣を洗濯機へ。コントロール不能なくせ毛をアンダーコントロールにするためにシャワー。髪は乾かさず第一陣の洗濯物をベランダへ。部屋ではオシャレな音楽をかけて、自分をオシャレな土曜の朝へ登壇させる。一人暮らしで誰に見られるわけでもないけど、なんとなくオシャレじゃないよりはオシャレな方がいいと意識が言っている。人間は人間である以上、人との間に自分を存在させる。だから一人...22Jun2019駄文日常思考の水たまり
お休みの日4月も21日目が終わりかけている。生活リズムにもかなり慣れて、日常ができあがりつつある。僕の周囲には同じ年齢でも僕より早く学生を終えて社会人になった人がいる。高校を卒業して社会人になった人も、短大を卒業して社会人になった人も。社会人になるとお休みの日と仕事の日が結構明確に別れている。大学生の時は平日も休みみたいな感じだった気がするし、逆に休みの日も活動的で平日のようだったり、平日と休日の境界線は曖昧だった。先に社会人になった友達は毎日忙しそうだったり、次の平日を迎えることが憂鬱そうだったり、それでも世の中にとって必要な仕事をしている姿がかっこよかったりした。だから、仕事に向かうスタンスに対してこれが理想的とか、こんな働き方は良くない...21Apr2019駄文日常思考の水たまり
卒業、新しい日常へ久しぶりのブログ。ブログを書いていなかったこの間、4年過ごした神戸での生活を終えて、東京での生活が始まった。ようやく部屋にWi-Fiが通り、ブログを落ち着いて書ける環境が整った。決して社会人になったからブログを控えている、みたいなことではない。むしろ、これからも書き続けたいと思ってるし、何にも縛られずに落ち着いて文章を書く時間は日常を日常たらしめる大切な時間だと少しばかり思ったりしている。とはいえ、ブログ開設以来4か月ほどは平日はほぼ毎日書いていたわけだけど、そこまでのことはやれないかもしれない。毎日書くみたいなことをここでぶち上げると、反対に日常が忙しなくなりそうな気もするので、ほどほどに週末の反省会的に書ければという気持ち。話を...07Apr2019非日常日常思考の水たまり