こんにちは。山本修太郎(@shutaro_same)です。
2019年、新年初ブログになります。
昨年の年末か、もっと前から書きたいテーマがあったのですが、もう少し温めてから書こうと思っていると年が変わってしまったテーマを2019年最初のブログのテーマにしようと思います。
そのテーマは『関係人口』。
昨年の初め頃か、もしかすると2017年から耳にしていたかもしれない『関係人口』という言葉。
2018年の後半にさしかかるとその言葉を耳にする機会はますます増えた印象を持ちました。
僕が普段活動の拠点にしている地元香美町でも2018年は『関係人口』にまつわる面白そうな動きがあったようです。
僕がちょうど1年前の今頃していたことを振り返ってみると、香美町の移住定住施策である1泊2日のスタディツアーの企画(図書館のないまちに図書館をつくる)を任せていただき、その準備に取り掛かっていたことを思い出します。
香美町だけでなく全国で人口減少、東京一極集中のような言葉が飛び交い、その解決策の一つとして移住や定住というワードが登場して久しいですが、2018年はそんなところに少し足を踏み入れる経験をさせてもらった年でもあったということです。
そうして、スタディツアーの企画をしている時点から、移住定住が進められる背景はなんとなく理解している一方で、移住定住という考え方そのものの限界に気づいている人が周囲には結構いた印象で、スタディツアーを企画している過程で地域の方や企画にフィードバックをくださる方とそんな話をしていたのを覚えています。
『関係人口』という言葉が出てきた背景はいくつかの方向性から説明できる気がしますが、移住定住という一生その場所で生きていくことを決断し中ればならないかのような言葉よりもより緩やかであり、移住定住という不変な人口を奪い合う仕組みではない新たな提案として、その場所に常に住んでいなくてもその場所に当事者意識を持ってその人なりの関わり方を模索する『関係人口』にスポットが当てられているものだと僕はひとまず理解しています。
ただ、今日はそういった『関係人口』とは何ぞやっていう話がしたいわけではありません。
むしろ、『関係人口』という言葉はかなり曖昧で、いかようにも考えられる余地がある言葉だと思うというが現時点で僕が思うことです。
僕自身、昨年は毎月1度地元に帰りながら神戸で大学に通うという一つの関係人口的なかかわり方を地元である香美町でしていました。今年は春から東京に行く予定で、そうなればより関係人口という言葉が合いそうなかかわり方をしていくことになりそうです。
こうして、『関係人口』という言葉と近い位置に身を置いてみると、『関係人口』は一人一人の多様な生き方、働き方、暮らし方、自己実現の方法という側面と、地域の何かしらの課題解決という側面の交点にあるもののような気がしてきます。
『関係人口』という言葉が曖昧に感じられるのもこの辺に要因があるような気がしていて、これまでは地域の課題解決へは政策的な一方的なアプローチ、個人の生き方や暮らし方は個人の問題と切り離されてた部分が、そうではなく、地域の課題解決へも個人の生き方へも双方の要素が必要だという気付きに基づいて新しいスタイルに挑戦していくのが『関係人口』というものに思えます。
だから、『関係人口』という言葉に対しては税収みたいな政策的なアプローチで数値として測れる部分ではない結果を感じ取るセンスが必要な気もします。
僕は、どちらかというとそういう数値では見えにくいところに関心があるタイプなので、『関係人口』という挑戦が数字至上主義的な課題解決の模索をしてきた地域の見直しみたいな教育的な役割も果たしてくれるような気がうっすらして嬉しい方向性です。
2018年の年末には運営しているウェブメディア『しとしと』で初めてオフ会という試みをしてみて、まさに香美町にこれまで関わりが無かった人と香美町を結ぶ関係人口の入り口のような取り組みをしてみましたが、ここでも数字では表現しきれない人と人の間で生まれる何かみたいなものを感じました。
そもそも地域とか地方も人の集まりであると思います。
地域を一人の体と見立てたときに、その地域にいる一人一人は体の一つ一つの細胞。一人一人の自己実現が活発な細胞の代謝で、細胞の代謝が活発な体は元気。そんな感じを僕はイメージしています。
そう考えると『関係人口』は触媒みたいな感じかな。
(何言ってるか自分でも分かるような分からないような。笑)
2019年は僕自身住む場所が変わりますが、地元には大事な人がいて、帰る理由があります。
引き続き関係を持ち続けられることに感謝しつつ、その大事な人や自分自身の自己実現の過程でいい触媒、細胞になれるように2019年も精進します。
以上です。
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